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愛される哀愁ビルディング

先日、哀愁ビルディング(三信ビルディング)の存続、活用を考える
シンポジウムがありました。

とりこわしのニュースが流れて二年。
隣のビルもこわすとか、移転に伴い、さらに新しいビル
建て替えるとか、密かにちゃくちゃくと動いていそうです。

三信ビルディングといえば、保存プロジェクトもあり、
若い人や、一般のファンも多いことが特徴かもしれません。
シンポジウムでは、若い人を中心に、学者の方や、
設計者を知る、よこがわけんさんのお話などもありました。



やさしさ

東宝が進出したのは、さんしんビルができた後。
この街の性格を決めたともいえる建物であり、
まるビル亡き今、なおさら貴重な存在となっているようです。

一般のファンの方の思いとして紹介されたもののなかに、
体調が悪いときに、高層ビルにいく気がしない、
さんしんビルで優しさにふれて、勇気をもらった、というのがありました。
これはとても大事なことだと思った。
元気なときばかりではないし、わたしも毎晩、まるのうちの
ビルヂングに帰ってくるから、わかる気がする。



印象的なお話

研究者や建築家の方のお話から。

「部分保存では時代は残せない。
レプリカをはればのこるわけではない」

「時間はデザインできない。
空間を体験することがいかにすごいことか」

「若い人や年寄りがいるように、混在する社会が当たり前に
ならないと、名作さえ残せなくなる」

「所有者がいらないといえばこわされてしまう。
他施設と共同で再構築できないものか」

「居住者がいないので、主体がよわい。
地権者だけでなく、享受者も発言権があるのではないか」

「建築も人間と同じ。発展させたいとき、自分を殺すのではない」



みついさん
↑これに、へいわ生命館跡の開発が加わる
銀座の萌え系建物が、ガラスの建物にかわっていきます。
さんしんビルが、こんなふうになるのではないかと想像するのは、
わたしだけではないでしょう。
たとえクローンでも、同じものにはならない。
年月や人々によって蓄積されたものを失ってしまうもの。
それはお金では買えないよね。

さんしんビルは幸せなほうだ、とおっしゃった方もいました。
今まで大事にされてきたことは忘れてはいけない。
人間なら中学校にも入らない若いホテルをこわすニュースもあります。
建物のよりよい活用方法を考えないのかと不思議です。
若くして、おまえは使えない、っていわれたみたい。



「混在する社会」は、当たり前ではないかとおもう。
そして、建物は大事に使う人、訪れる人がいてかがやくもの。
「哀愁」という冠がはずれますように。


関連サイト
司会をした、かねまつさんのブログ、貴重なお話満載


関連過去記事(一部記事内リンクあり)
哀愁ビルディング【みつい篇】
哀愁ビルディングのハンバーガー
とうほうタウンでプチ発見
みつい銀行の引越先
日比谷★みついビルディング
・・・高層化して三信を残そうという案は個人的にはフクザツ

by aneppe | 2007-01-27 22:53 | 日比谷×霞が関 | Trackback | Comments(0)
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